2003年06月27日

The グレート・サスケ


日本語にありませんので、冠詞の「the](定冠詞)と「a」(不定冠詞)の使い分けはかなり難しいはずです。「こんな余計なもの!」と思って、英語が嫌いになる前に「the」と「a」の区別のない日本語などのウラル・アルタイ語族は主題を表す「は」と「が」のような違いがあることを忘れないでください。格助詞「は」と「が」の違いは、私のような非日本語話者にとって、「the」と「a」の違いと同様に難しいですよ。また、一対一の関係ではありませんが、「the」の機能は格助詞「は」の機能と共通点があります。「は」も「the」も、それがかかる名詞に下線・びっくり点(!)をつけるかのように、その語を強調する機能があります。

殆どの場合「可算名詞」の単数形の前になんらかの冠詞が必要です。古代英語の「one」=「一個の」から発生した「a」は「複数の中で、ある1つの」という意味を持っています。それに対して、「the」は「複数の中で、ユニークなもの(あるいはグループ)」につけます。さすが、プロレスラー「ザ・グレート・サスケ」が自分の名前に「ザ」(The)をつけています。この使い方も正しくて、「ザ」の意味は、サスケという人は(少なくとも歴史的に)複数いる中で、プロレスのサスケさんは、偉大なる「唯一」のサスケだということです。

そこで、「a]が付けられる名詞(もの、クループ、人物)は「他にもある」が、「the」がつけられる名詞は「*それ*でなきゃならない」ということを念頭に置けながら、下記のルールを読んで、冠詞のミスは少なくなるでしょう。

「the」が付けられるものは、既に話題に上がったりした、相手がわかっている名詞にかかります。
A man came this afternoon.=「今日の午後、(ある)男が来ました。」
The man came this afternooon.=「今日の午後、あの男、ご承知の男、例の男、当の男がきました。」
Theは「例の」「承知の」「あの」「当の」という、「あなたも分かっているやつ」を指し示します。「The」を使うかどうかの最終決定は、「the」を使った文章の最後に「分かるかね?」ともし聞いた場合、相手は「(当然)分かるよ」と答えます。

では、相手はなぜ「(当然)分かる」でしょうか?それには二つの可能性があります。

第一に、その名詞が既に話題になったからです。例えば
Aさん:「What did you think of the English course.」=「英語の講座はどう思ったか。」
Bさん:「Not bad. But the test was really hard.」=「悪くないが、テストが難しかったよ。」
そこで、Bさんが「You know what test I mean?」(私がどのテストを言っているか分かるかい?)Aさんの答えは「Of course I do. The English test」「当然分かるよ。英語講座のテスト」です。

第二に、その名詞が話題にあがっていなくても、それがユニークだから、「それだ」ということは誰だってわかるはずの場合です。
例えば、日本の首相にあった場合
I met a prime minister of Japan.×
I met the prime minister of Japan.○
なぜなら、「どの首相分かる?」という質問に対して、「首相は1つしかないから、当然分かるよ」
そのために「the」は「the sun」(太陽)「the moon」(月)「the enviromenent」(天気)「the weather」(天気)「the sea」(海〜英語の考えでは海が繋がっているからか、固有名詞の海を除く場合、海というものは1つしかない)と自然物につける事が多いです。また、ある国についての話になったら、「the government」「the police」「the economy」「the prime minister」など国には1つしかないようなものは全て「the」が付けられる。

最後に、ザ・グレート・サスケのように、偉大なる事物の名前の前にも、その人がユニークで(皆が分かっているだろうと)「the」がつけられます。
例えば
「I introduce to you *the* one and only, *the* great Sasuke.」=「私は、唯一無二の、(皆が分かっているはずの)ザ・グレート・サスケ」を紹介します。」

Posted by timtak at 2003年06月27日 00:32
Comments